2012年4月29日日曜日

『戦国コレクション』第4話「One-eyed Dragon」

夏葉くんが書いてるように( https://t.co/heawGqGr )全体に抽象度が高すぎるきらいががが。

『戦コレ』は物語の基本前提として、架空の戦国時代と現実世界の「落差」がある。
で、それを支えている(担保している)のは、現実世界の「風景」なんだけど、4話はそうしたディテールを排除した画面構成になっているので、全体に「空想=絵」の世界に包まれてしまっている。つまり、結果として現実世界との接点が極めて薄い。

しかも、そこに『さそり』(直接参照されているのは、伊藤俊也監督の『女囚701号/さそり』(72年)だろう)という別のレイヤーの、フィクションを被せているので、より現実世界との乖離感が強い。加えて、政宗自身が「現実との接点が薄いキャラクター」として描かれていることが、それを加速させているように見える。

また加えて、政宗のクローズアップを多用していることで、全体が「政宗の心象風景」のようにも見える。そういう意味でも、これまでの3話とはまったく違った趣向が施されているのだが、それが『戦国コレクション』の物語世界とうまく調和しているかというと、どうも違和感が残る。
脚本/新井輝、絵コンテ・演出/後藤圭二、作画監督/石川智美。

0 件のコメント:

コメントを投稿