2012年4月29日日曜日

『夏色キセキ』第4話「ユカまっしぐら」

冒頭近くにある優香と凛子の会話が抜群によくて、思わず背筋が震えた。

凛子「先輩のこと、好きだったの」
優香「過去形にすんな! ……はあ、年下はないって言ってたのに」
凛子「紗希、大人っぽいから」
優香「どうせガキですよー」
凛子「髪、巻く?」
優香「1日持たないぃ」
凛子「……だよね」

この、短いセンテンスがピンポンのように交わされて、しかも話のポンポンと飛躍する感覚。綾奈ゆにこっぽいなあ……と思ってたら、ホントに脚本が綾奈ゆにこだった。
第3話(村井さだゆき)もそうだったけど、脚本家の個性がうまく活きてるな、と思う。

「登場人物の人格が入れ替わってしまう」という仕掛け自体は、けっして上手くいってるとは思えなかった(特に、途中から4人とも中身が入れ替わってしまって以降は、誰が誰だか一瞬、わからなくなる場面も多かった)けど、最後の、名前を呼んでもらうシーンで、優香の欲望が挫かれてしまう流れはすばらしい。
脚本/綾奈ゆにこ、絵コンテ・演出/京極尚彦、作画監督/山村直己。

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